ダ・ヴィンチ・コード感想

15年以上の作品でしたが、えぇどくの輪読会でレオナルド・ダ・ヴィンチを扱うことになり、読んで見ました。正直な感想としては、感動するほど面白くはなかったですね。理由としては、僕がキリスト教にまつわる歴史や伝説を知識としてほとんど持っていなかったからが一つ。もうどこが虚構でどこが真実かさっぱりわからないです。めちゃ記号やキリスト教の雑学増えた気がするけど、どれがホントのことかわからず全くドヤれないじゃないですか(泣)後は、謎解き要素もそこまで自分は熱心に楽しめなかったのが2つ目の理由かなあと。あまりミステリー小説の類を見ないんですが、やっぱりミステリー系そんなにかなあと再認識する感じになりました。僕は静かでも、人間の心理描写が細かい作品の方が好きな気がします。

面白かった点は、キリストの人間性を教会が権威のために神格化するため、キリストの人間的な記述を見せなくするようになったという部分が面白かったですね。私の仏陀に対する認識は、仏陀は超人的なストーリーはあるものの、神格化はされていない。でも、キリスト教ではキリストは神のような存在であるという認識でいました。しかし本の中の言葉、「歴史は全て虚構である」との言葉はどの宗教にも当てはまるんだろうなと思いました。歴史とは、現在の歴史の編集者が、見せたい虚構を作る。国家の歴史もそうであるだろうし、宗教もまたそれぞれの信仰に従って歴史を作るんでしょう。だからこそ、神格化したようなストーリーもあるし、それを正しい歴史とみなすこともある。別にどの歴史観が正しいとかいうことはなく、歴史とはそういうもんなんだなあと改めて感じました。

しかし、この「ダヴィンチ・コード」絵とか美術品の作品出し過ぎで困るなあ、、映画の方が映像があって楽しめたのかなあと思いつつ、やはりミステリー系は乗り気がしないので本だけで終わる気がします。

ヨーロッパが舞台(フランスとイギリス)なので、ぜひヨーロッパを訪れたときは、ルーブル美術館や教会を訪れてみたいものです。きっと、日本の建築とは異なる、味わったことのない雰囲気がそこにはあるんでしょうね。

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